ボルダリングジムでのルールと遊び方

今回は、「ボルダリングジムに行ってみよう!」という初心者の方に向けて、実際にジムでのボルダリングのルールを説明していきたいと思います。

高さ4メートル程もあるボルダリングウォール、単純にカラフルな石(ホールド)をなんでもいいから掴んで、一番上まで行ってみる!という遊び方も楽しいかもしれませんが、そればかりだとすぐに飽きてしまいます。
ボルダリングジムでは、ホールドの色や様々なカラーテープを使って、使って良いホールドを限定し、コース(‘課題‘や‘プロブレム‘と呼ばれています)が設定し、難しくしたり、友達と同じコースを登り合ったりと楽しく遊べるように工夫されています。

クライミングジムで設定された課題

テープを使ったコースセット

ホールドの隅に張ってあるテープの色とテープの形・貼り方(例えば、四角、長方形、バツ印、V字等)が同じものを限定して設定してあるコース。

テープの色と形で課題を設定している例

※この場合ホールド自体の色は関係ありません。多くのクライミングジムで採用されている形式です。

ホールドの色を揃えたラインセット

ホールドそのものの色を統一し設定してあるコース。
ホールドの色が同じであるためコースの判別が非常にしやすいため、スポーツクライミングの大会(コンペティション)などでよく見られます。
※スタートホールドとゴールホールドの隅にのみテープが貼られている場合が一般的です。

ホールドの色だけで課題を分けていると課題の中間にはテープがなくスッキリした見た目になる

ボルダリングウォールの登り方

課題の種類

インドアボルダリングのコースには大きく分けて「手足限定課題」と「足自由課題」といった種類があります。

足自由課題

手で使えるホールドだけ指定されたのみ使い、足はどのホールドや張りぼて(三角や四角形の出っ張り)はすべて使ってよいですよ。といったコースです。
初心者から中級者向け課題(10級~6級)に多く見られます。

手足限定課題

読んで字のごとく、手も足も使っていいのは指定されたホールドだけを使って登ってくださいコース。

スタート

スタートに指定されたホールドを両手で掴み(課題によっては右手左手の指定もあります)、足もしっかりとホールドに乗っかって、両足がマットから離れればスタート!この時ボルダリングウォールのホールドのない壁に足を突っ張ったり、片足だけ宙に浮いていてもOKです。
他にも座った状態でスタートしたり、逆さまになってスタートしたりと、色々なスタート方法があり、解決方法を考えて導き出すことがインドアボルダリングの課題の楽しみの一つでもあります。

ゴール

ゴール方法はゴールに指定されているホールドを両手でしっかりと持つことが出来たらOK!
ゴールに片手で触るだけだとゴールしたことにならないので、例えばゴール手前からジャンプしてゴールのホールドを瞬間的にタッチしてもゴールではありません。
難易度が上がってくると、ゴールのホールドが持ちづらいものがあり、体幹の力、バランスを上手に使ってゴールすることもしばしば。
また、ボルダリングウォール形状によっては「マントル」といって、ボルダリングウォールの上に両足で立ち上がれる形状にしてあるところもあり、壁を乗り越えたらゴールとコースを定めているところもあります。

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安全に登るためのルール

ボルダリングウォールの一面に登る人は一人まで

「ボルダリングウォールは壁の角度ごとに一人ずつ取り付いて登る」というルールがあります。ボルダリングをする際、そのコースを指定しているホールドはすべてスタートホールドの真上に存在しているとは限りません。大きく横に移動したり、又は隣の壁にゴールが設定されている場合もあります。このような状況下で一つの壁に二人以上取り付くと、墜落や着地した際にお互いがぶつかってしまったり、同じ壁を登っているクライマーを引きずり落として怪我をさせてしまいます。
実際にボルダリングジムでの事故は起こっており、ほとんどのジムは保険は自己責任としている為、損害賠償や訴訟なども起こっています。
登る前には十分コースを確認して、その壁に人がいなくなってから登りましょう。また横の壁で登っている人が自分の登る壁のホールドを使わないか確認した上で登りだすようにしましょう。
どこからどこまでが1つの壁かわからない場合は、必ずそのジムのスタッフに確認してください。

待っている人が多い時は、マット外待機。登る前は順番を守って。

怪我を減らして、長く楽しむために

ゴールのホールドを掴んでその場から下に引いてあるマットに飛び降りる人がいますが、怪我や故障の原因になることがあります。
ゴールホールドを掴んだら、近くの持ちやすいホールドを使って、飛び降りずに降りてきましょう。これをクライムダウンといいます。
ボルダリングはロープクライミングと違って命綱をつけていない分、どうしても地面と壁の登り降り回数が多くなります。膝に多くの負担がかかることを意味します。
ボルダリングジムで最も多い怪我は、ゴールや高さのある地点から飛び降り、着地を失敗して足首を捻ることです。
全力を振り絞ってのトライやゴールでの、やむを得ない飛び降りならしかたないですが、しっかり力が残っているトライの場合はきちんとクライムダウンを心がけましょう。未然に怪我を防ぐことができ、長くボルダリングを楽しむことができます。

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