ボルダリングはロールプレイングゲームである。ドラクエ、ポケモン、エフエフと共通する魅力。

  • 2018年10月2日
  • 2020年11月10日
  • 魅力
社会人になってボルダリング(フリークライミング)はじめ、はや5年。
週4日クライミングジム通いのボルダリング奴隷と化したわたくしめがボルダリング(クライミング)の中毒性を説く。

サラリーマンの休日はTSUTAYAで借りたDVDを眠気に襲われるまで耐久鑑賞する根っからのインドア派。
ただ金と趣味がない言い訳を
「趣味は映画・音楽鑑賞、読書ですね。生涯至高の一本はメル・ギブソン監督主演のブレイブハート。貴方は?」
と相手が聞いたことがない映画のタイトルを畳み掛けることで映画通を装っていた日々がやけに懐かしい。

そんな生活を送っていたので豆腐メンタル・フィジカルだった私がなぜボルダリング奴隷になったのか。

ロールプレイングゲーム(RPG)は爆速に承認欲求が満たされる

ボルダリング奴隷の話しにいく前に前提としてRPGになぜハマってしまうのかをわたしの体験ベースで書いていく。

社会人生活と現実生活における承認欲求

あなたが幼児だった頃、承認欲求が満たされた生活をしていただろう。

”自分の足で立ち上がった”、”初めて両親を呼んだ”、”数を数えれるようになった”、”自転車の補助輪が外れて自転車に乗れるようなった”
そんな些細な出来事を親族一同が喜び、褒めてくれただろう。

しかし、成長し大人になっていくにつれ 人から褒められる 人に認めてもらえたり、成果がわかるまでに時間がかかったり、表面上ではわからないままという体験が増えていく。

事、社会人にまでなると答えのある仕事などあるはずもなく、新入社員のときは出来ないこと、失敗することばかりで人から承認を得られる経験が極端に少なくなる。

日々の営業成績、昇給やボーナスや役職など他人から査定されるポイントはあるがどの行動が成果に結びついているのか日々の努力が報われているかわからなくなる。

なぜ大人がロールプレイングゲームにハマるのか

それは承認欲求が満たされるからである。
自分の能力・スキルが数字で細かく目で見ることができ、Lv.1でスライムを倒せば、すぐにレベル(Lv)アップし、目に見える形で努力が承認される。

最初は倒せないと思っていた1面のボス「Lv10.ドラゴン」もたくさんのスライムを倒したり、新しい装備を装着して倒すことができる。

「がんばる」→「強くなる」→「がんばる」→…(「努力する」→「報われる」→「努力する」→…)

この承認欲求と承認のプロセスに頭が快感を覚え、中毒となっていく。

ボルダリングと承認欲求

さて本題のボルダリングだが、ジムではハシゴを登れる体力さえあれば老若男女 誰でも登れる課題が必ずある。

「なんだ、こんなもんか…」と思いながら次々とやさしい課題(8~10級)を登っていく。
そうしていくうちに、ちょっとむずかしい課題(5級)に手を出してみると途中までは進めてもゴールまでたどり着けない…1面のボス「Lv.10 ドラゴン」が目の前に出現するのである。

やや難しい課題(6~7級)を何度も何度もやっていくうちに「Lv.10 ドラゴン」をついに倒せるようになるのである。

他勇者と体験談や武勇伝を共有できる

RPGでも同じだが「デスピサロ倒せないわー!」と友達と話をして盛り上がった思い出はないだろうか。
ボルダリングでも登れない課題を友達と交互に挑戦して、自分ができない部分やアドバイスを話したりすることがある。

「Lv.30 勇者」が同じ課題を登っている姿を間近に見ることもできれば、「Lv.70 店員A」にアドバイスをもらうこともできる。
そのようにして、自分だけの力や知恵だと登れなかった課題「Lv.10 ドラゴン」を倒すということもできる。

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まとめ

そうしてハマっていくうちにRPGだと画面内のキャラクターの装備が豪華になっていくだけだが、ボルダリングでは風呂場でいつも見る身体が少しづつ引き締まっていくのがわかる。
データではなく、現実の身体のステータスが上がっていき、RPGをやり込むよりもボルダリングをやり込むほうが得をした気になるのである。

家でRPGをやるよりもボルダリングをしたほうが身体が引き締まるのでオススメである。

なにより「ご趣味は?」と聞かれた際に晴れやかな笑顔で返答することができる…